2025年9月4日・5日の2日間、大阪・関西万博会場にて開催された 「Sports Future Lab ~スポーツがつくる未来~」 において、一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワークの田中が、パネルディスカッション 「共生社会の実現に向けて ~eスポーツがもたらすユニバーサルな可能性~」 にパネリストとして参加しました。

登壇者は以下の3名でした。

  • 一般社団法人日本eスポーツ協会(JeSU)
  • 日本アクティビティ協会 川崎陽一氏
  • 一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワーク 田中栄一

万博の舞台で「eスポーツ」が取り上げられる意義

万博、しかもスポーツ庁主催の公式イベントで「eスポーツ」が取り上げられることは、ほんの数年前までは想像もできなかったことです。今回のディスカッションは、社会的にも非常に意義深い機会となりました。

会場は、万博終了まで残り1か月余りということもあり、どのパビリオンも長蛇の列。2日目には台風直撃による交通機関への影響もありましたが、大きな混乱なく2日間のイベントが実施されました。

大阪・関西万博会場の様子

ディスカッションテーマ

ディスカッションでは、以下の2つのテーマを軸に意見交換が行われました。

1. 共生社会の実現に向けた課題

  • 障害のある方にとっては「入口の不足」が最大の課題
  • 「体験の機会が少ない」「機器を入手しにくい」「ルールや公平性の曖昧さ」「長時間プレイによる二次障害のリスク」など

共生社会の実現には、こうした入口を整えることが重要であると強調しました。

2. eスポーツとトラディショナルスポーツの交わりへの期待

eスポーツの持つ「テクノロジー」や「遠隔での参加」が、伝統的なスポーツにも還元されることで、障害の有無を問わず誰もが続けられる新しいスポーツ環境が生まれる可能性があります。
こうした交わりが、多様な人々の参加の場を広げる大きな力になると議論されました。

万博ならではの取り組み

今回の登壇にあわせ、万博マスコットキャラクター「ミャクミャク」をモチーフにした 3Dプリンタ製スイッチ を制作し、関係者に配布しました。こちらは大変好評で、ちょっとした交流のきっかけにもなりました。

おわりに

今回の万博での登壇は、eスポーツが単なる娯楽を超えて「共生社会の実現」に貢献できることを広く発信する重要な機会となりました。
ユニバーサルeスポーツネットワークは、今後も障害のある方々を含め、誰もがスポーツやゲームを楽しめる社会の実現に向けて活動を続けてまいります。